國家金融安定基金(日本語:国家金融安定ファンド)とは
國家金融安定基金
(日本語:国家金融安定ファンド)とは
(日本語:国家金融安定ファンド)とは
「國家金融安定基金(日本語:国家金融安定ファンド)」とは、通称「國安基金(国安ファンド)」と呼ばれており、2000年に政府によって設立されました。国家金融安定ファンドが設立された背景には、かつてアジア通貨危機、中国間との関係等により台湾金融市場が大きな影響を受けたため、これらの影響を極力安定させることが求められていたということがあります。そして、2000年に「國家金融安定基金設置及管理條例(日本語:国家金融安定基金設置及び管理条例)」が成立し、同年正式に運用を開始しました。
国安ファンドは行政院(日本の内閣に相当)に属しており、国内外の重大事件より影響を受けた台湾国内の金融市場の安定させ、国家の安定を確保することを目的としています。運用資金は、5000億新台湾ドルですが、その運用には國家金融安定基金委員会の会議の許諾を得る必要があります。委員会のメンバーは、11人から13人で、中央銀行総裁、財務部長等以外に学者等もメンバーになっています。
実際に現在までに7回、国安ファンドによる買い支え(かいささえ)が行われています。
そして、2022年7月13日に8回目が行われました。
日時 | 原因 |
2000年3月 | 政権交代時 |
2000年10月 | 原油高等及び原子力発電所建設中止 |
2004年05月 | 319襲撃事件 |
2008年09月 | リーマンショック |
2011年12月 | 欧州債務危機 |
2015年08月 | チャイナショック |
2020年03月 | 新型コロナ発生 |
2022年07月 | 国際情勢の不安定による台湾株の下落 |
国安ファンドが実際に購入した銘柄は公開されていませんが、分析等から台湾株を安定させる目的から、台積電や鴻海の銘柄であることが推測されています。
いずれにせよ、現在半導体銘柄はかなり安くなっており、今後の動向に注意が必要です。