台湾著作権法判例要約 最高法院88年度台上字第250號刑事
台湾著作権法判例要約 最高法院88年度台上字第250號刑事
判決日:1999年01月21日
アダルトビデオの著作権が認められるか否かについて争われた事件の台湾最高裁判決。
台湾著作権法第3条第1項第1号の著作物とは、文学、科学、芸術またはその他学術の範囲に属する創作を指す。アダルトビデオは、これらに属さないとともに、著作権法の立法目的は、個人または法人の知的な著作物を保障し、当該著作物を大衆に公正に利用させるほか、文化の健全な発展を重視するものである。故に、社会秩序の維持を阻害しまたは公共の利益に反する著述は、国家社会の発展の促進にならないとともに、著作権法の立法目的に合致しない。また既得権の保障は公序良俗の制限を受ける必要がある。そのため本件アダルトビデオは、著作権法上の著作物ではない。結果、著作権法による製造または販売等の保障を受けることはできない。
原文URL: https://law.judicial.gov.tw/FJUD/data.aspx?ty=JD&id=TPSM,88%2c%e5%8f%b0%e4%b8%8a%2c250%2c19990121