台湾　外国人の証券口座開設

 

はじめに

外国人が台湾で証券口座を開設する場合には、居留証が必要になります。

そして証券口座を開設するには、まず台湾の銀行で「交割帳戶」を開設する必要があります。もともと台湾の銀行に普通口座を持っている人は、その台湾の銀行の普通口座に交割帳戶（交割口座）も開くという形になります。つまり2つの口座を開設している形になります。ただし、2つもいらないという人は、普通口座を交割帳戶に変更することもできます。ただし、金利は交割帳戶の金利になるため、普通口座よりも悪くなりますので注意が必要です。

「交割帳戶」については、下記をご覧ください

台湾投資の始め方

外国人がこの交割帳戶を開設するには、1週間ほど必要になりますので時間にゆとりを持っておくことが必要です。

交割帳戶の開設が完了すると、次は証券アカウントを開設します。ここで問題となるのは外国人は、ネットでの申込みは不可です。そのため数少ない証券会社の窓口まで直接出向く必要があります。そして、台湾では証券アカウント１つにつき1人の担当者が付く仕組みになっています。そのため、自分の担当者を決める必要があります。

台湾人がネットで申し込む場合は、自動で担当者が割り当てられるので問題ありませんが、外国人は、窓口まで行き申し込むため、窓口で担当者は誰ですかと聞かれます。もちろん、いませんと答えて、証券会社の中でその場で手の空いてる人が担当者になるパターンでもOKです。しかし、可能であれば証券アカウントを開設している友達等に紹介してもらいましょう。それは、担当者によって後々の対応が全くと言っていいほど変わってくるからです。

担当者が決まり、証券アカウントの開設が完了すると、株式の売買が可能になります。外国人でも新台湾ドルのみならず日本円等の外国貨幣で取引も可能です。

ただし、経験として各銀行、証券会社によって要求されるものは異なります。

そのため、おすすめは交割帳戶を開設する前に、証券会社に行って担当者を決めてもらい（もしくは紹介してもらい）一緒に銀行の窓口に行ってもらい、交割帳戶を開設しましょう。そして恐らく手続き不備等ですぐに開設出来ないことが多いと思います。そこで担当者の出番です。担当者が処理してくれることもあります。また書類不備等の場合は、担当者に自宅または指定したコンビニ、カフェ等に来てもらい、そこで書類に署名することも可能です。そうしないと数少ない証券会社にわざわざ出向くことになり、労力と時間をかなり消耗することになります。

また、注意すべき点として、台湾人と結婚し子供がいる場合、子供の証券アカウント等の開設には、マネーロンダリング等の規制のため、両親両方の証券アカウントが必要です。そのため強制的に開設することになりますので、ご注意ください。また子供が二重国籍の場合には、交割帳戶及び証券アカウント等の開設にも日本のパスポートが必要になります。

以上、簡単な外国人の証券口座開設の方法でした。