台湾投資の始め方

台湾投資の始め方

 

台湾投資の始め方

はじめに

台湾に在住している方で、投資を始めてみようかなと言う方も多いと思います。今回は台湾株や投資信託等、台湾投資の始め方を紹介します。

外国人が台湾で投資を始めるには、台湾の銀行口座を持っていると便利なので、まずは銀行口座を開設してみてくださいね。

台湾 口座開設手続き

台湾の証券口座

日本と同様で、台湾で投資を始めるには証券口座を開設するのがおすすめです。台湾の普通銀行口座でも申請すれば投資信託等はできます。ただし、手数料、利子等が異なるので、特にこだわりがなければ証券口座を開設しましょう。

外国人も居留証を持っている場合には、証券口座は開設可能です。ただし、台湾人はネットで開設できますが、外国人は窓口まで行く必要がある場合が多いです。そして開設から取引開始までには2週間ほどかかります。

POINT

普通銀行口座でも投資信託は可能、ただし手数料などを考えると証券口座を開設するのがおすすめ

日本では、楽天証券やSBI証券で証券口座を開設すれば株式の購入、投資信託が可能ですが、台湾で投資を始めるには、2つの口座を開設する必要があります。

1つ目は、「證券集保戶(通称:集保戶)」、2つ目は「證券交割銀行帳戶(通称:交割帳戶)」です。

「證券集保戶」は株式、投資信託等の購入及び記録をするものになります。開設といっても、これは証券会社で株式、投資信託等やり取りするアカウント(会員登録)の作成になります。

株式、投資信託等の購入するアカウントなので、各証券会社によって割引等が変わってきます。そのため、「證券集保戶」は慎重に選ぶ必要があります。

「交割帳戶」は株式、投資信託等を購入する際のお金を引き落とす口座です。お金を引き落とす口座なので、もちろん審査があります。そのため外国人は不安な場合には、自分が使用している銀行の証券部門(例:A銀行を使用している場合は、A証券会社の「交割帳戶」)で開設するのがおすすめです。またネットバンクを使用している場合は、A銀行のネットバンクにログインした際にA証券会社の「交割帳戶」の残高等も見れるので、送金や管理に便利です。

多くの台湾人は、自分が使用しているメインバンクの証券会社で「交割帳戶」を開設しています。

台湾で証券口座とは、この「交割帳戶」を指す場合が多いです。そのため、外国人は証券口座(交割帳戶)を開設したのになぜ取引ができないのという問題が起こります。必ず「證券集保戶(通称:集保戶)」、「證券交割銀行帳戶(通称:交割帳戶)」の2つを開設しましょう。

この「證券集保戶」は割引等サービスを基準に選び、「交割帳戶」はお金の管理をしやすいものを選ぶことが多いので、「證券集保戶(通称:集保戶)」と「證券交割銀行帳戶(通称:交割帳戶)」が別証券会社であることが多いです。

そのため「證券集保戶」と「交割帳戶」は、紐づける必要があります。

紐づける方法としては、

1.「證券集保戶」の新規アカウント作成するとき同時に「交割帳戶」の開設を申込んで紐づける方法
2.すでに「交割帳戶」を開設している場合には、「證券集保戶」を新規アカウント作成した際にお金を引き落とす口座である「交割帳戶」を選択設定する方法

があります。

主な証券会社の「證券集保戶」と「交割帳戶」はほぼ提携しており紐づけ可能です。ただし稀に提携していないこともあるので事前に「證券集保戶」と「交割帳戶」が提携しているか確認しましょう。

便利な使い方として、割引等サービスが異なる「證券集保戶」を複数開設(複数アカウント作成)し、お金は1つの「交割帳戶」でまとめて管理することができます。

例:中国信託証券会社「交割帳戶」(メインバンクの証券会社)
- 統一証券会社證券集保戶(会員登録)+ 中国信託証券会社證券集保戶(会員登録)


台湾株式市場

日本の東京証券取引所のように、台湾にも、台湾証券取引所があります。

台湾証券取引所の毎営業日の取引時間は以下のようになっています。

月曜日~金曜日 9時~13時30分(注文時間:8時30分~13時30分)
祝日等は台湾の祝日に基づくため確認が必要です。


また、台湾で主な指数には

「台湾50指数(中国語:臺灣50指數)」

「台湾中型100指数(中国語:臺灣中型100指數)」

「台湾ハイテク指数(中国語:臺灣資訊科技指數)」

「台湾高配当指数(中国語:臺灣高股息指數)」

「台湾従来型8産業指数(中国語:臺灣發達指數)」

「台湾ファンダメンタル50指数(中国語:臺灣基本面50指數)」

「台湾シャリア指数(中国語:臺灣伊斯蘭指數)」

などがあります。

日本で株主優待があるように、台湾では個別株を一定数購入し、株主総会に参加すると会社から毎年記念品(中国語:股東會紀念品)をもらうことができます。例えば、台湾最大手の鉄鋼会社である中國鋼鐵の記念品は毎年話題になります。また、名前は記念品ですが実際には商品券や生活用品ももらえるものもあります。気になる方は一度チェックしてみてください。

台湾証券取引所ホームページはここをクリック

台湾株(投資信託、ETF)

台湾株(中国語:台股)は1000株(中国語:1000股)単位で取引されます。この1000株を1張股票といいます。

そして、1000株に満たないものを零股といいます。

1 張股票=1000 股
1-999 零股

そして、日本の1株から買えるのと同様に、台湾でも零股を購入することができます。ただし零股は9時10分から毎3分ごとに取引等制限があります。

そして、零股は値段が安いため、手数料のほうが高くなることありますので注意が必要です。

項目/種類手数料交易税
費用率0.1425%0.30%
徴収時期購入時、販売時販売時
割引等ありなし
徴収単位証券会社政府

台湾で人気のETFの記事を書きましたので興味のある方は参考にしてください。

台湾の人気高額配当ETF?

おわりに

台湾人は、投資が大好きです。最近では、小さい頃から理財の勉強をすることも珍しくありません。また、学校や会社などで、同級生や同期の台湾人のほとんどは投資をしていると思うので、友達にやり方やおすすめの方法を聞いてみてもいいかもしれません。ただし、場所が違えば金融制度も大きく異なります。日本と近い台湾ですが、金融制度も異なるため投資システムも大きく異なりますので、ご自身で確認して試してみてください。

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