台湾華語基本文法 1.台湾華語とは

台湾華語基本文法
1.台湾華語とは

 

1.台湾華語とは

中国語と聞いて多くのみなさんが思い浮かぶのはおそらく中国で使用されている北京語のことだと思います。

その一方で台湾で使用されているのが台湾華語です。

そこで台湾好きの方などからはよく結局何を勉強すればいいの?という相談をいただきますが、似て非なる中国語と台湾華語を理解することが必要になります。

中国語は多くの場合北京語を指します。そしてその際使用するのは簡体字になります。

一方台湾華語で使用するのは繁體字です。

例えば、愛していますを北京語で書けば【我爱你】台湾華語で書けば【我愛你】となり、愛の漢字が違うことに気づかれると思います。台湾華語で使用されているのは日本の旧字体にほぼ相当すると思っていただければと思います。

そして発音表記法も異なります。北京語の発音表記はピンインというわれるものになり台湾華語では注音符号というわれるものになります。発音表記とは日本語で言う ひらがな のようなものです。

例えば日本語の 愛しています、は あいしています 、北京語の 我爱你 は Wǒ ài nǐ  、台湾華語の 我愛你 は ㄨㄛˇㄞˋㄋㄧˇ となります。そうです全く違いますよね。

北京語:我爱你 Wǒ ài nǐ
台湾華語:我愛你 ㄨㄛˇㄞˋㄋㄧˇ
日本語:愛しています あいしています


POINT

日本で中国語を勉強したい場合、多くの学校や本などではピンインを使用しているため、注意が必要です。
ただし台湾で語学留学する場合には語学学校ではピンインと注音符号の両方使用可能です。
というのも外国人の多くは母国で中国語を勉強する際にピンインで勉強しているため、台湾の語学学校の先生は両方使用可能で授業でも両方使えます。
ちなみに私が台湾の語学学校に通ったときは10人ほどいるクラスメートの中で一人のみが注音符号を使用していました。


ここまで聞くとじゃピンインの方がいいんじゃないかと思う方が多いと思います。

しかし注意すべきは、一般の台湾の方にこの漢字のピンインなんだっけと聞いても知らないという答えが多いと思います

また知ってると言って答えた場合も英語表記でありピンインでない場合があり注意が必要です。

例えば台湾で有名な場所、淡水ですがピンインではdàn shuǐ 、台湾人が想像するのはおそらく Tansui になります。なぜかというと英語表示では Tansui だからです。


別に発音表記なんて聞くことないから関係ないと思うかもしれませんが、実は結構あります。日本で携帯で文字を打つ場合ひらがな入力を使用するのと同じようにピンイン入力注音符号入力があり、発音表記がわからないと変換できないのです。そしてパソコンを使用する場合はもっとややこしいことになります。日本のパソコンキーボードにはローマ字とひらがなが併記されておりローマ字入力を使用している方が多いと思います

台湾のパソコンではひらがなの代わりに注音符号が併記されています。そして多くの人はこの注音符号を使用し入力します。日本のキーボードには台湾の注音符号が併記されていないので日本のキーボードで注音符号を入力するのは少し手間がかかります一方の北京語のピンイン入力はローマ字入力です。そのため日本のキーボードも台湾のキーボードでもローマ字の記載があるため使用可能です。

結論からすれば、中国語に興味があるかたは北京語+ピンインで良いと思います一方台湾が好きな方は、台湾に居住などを考えている人以外は台湾華語+ピンインで勉強するのが良いと思います


中国語と台湾華語の3つの違い

漢字の種類

中国語は「簡体字」を使用
台湾華語は「繁体字」を使用
例:「工場(日本語)」、「工厂(簡体字)」、「工廠(繁体字)」。

発音記号

中国語は「ローマピンイン(ローマ字)」
台湾華語は「注音(ポポモフォ)」
例:謝謝(ありがとう)の表記は、「xièxiè(中国語)」、「ㄒㄧㄝˋ˙ㄒㄧㄝ(台湾華語)」

文法

中国語と台湾華語では、たまに文法が異なる。
例:「電話を掛ける(日本語)」、「我給你打電話(中国語)」、「我打電話給你(台湾華語)


おすすめ

おすすめ

台湾に留学予定、台湾ドラマやC-popが好きな方は、台湾華語。
中国に留学予定、仕事で中国語を使用する方は、中国語。
日本のパソコンキーボードには、ローマ字表記があるためローマピンインの入力可。
台湾の語学学校では、ローマピンイン及び注音の両方を使用可能。

中国語、台湾華語は趣味や将来の目的に合わせて選択。
中国語、台湾華語の両方を勉強するつもりの場合、発音記号はローマピンインを選択。